お知らせ News
東京教区の皆様ならびにCTICを支援してくださっている皆様へ
2022年09月21日
神様からの平和がありますように
いつもカトリック東京国際センターの活動にご協力いただきありがとうございます。カトリック教会では9月の最後の日曜日は「世界難民移住移動者の日」とされています。今年は9月25日です。この機会に日頃皆様から頂いているご支援に感謝したくお手紙いたしました。
教皇様は毎年「世界難民移住移動者の日」のためにメッセージを出されます。今年のメッセージの中で教皇様は「もっとも立場の弱い人たちを含めることは、完全に神の国の市民権を得るための必要条件です」とおっしゃいました。教皇様は「神の国の市民権」という言葉を使われましたが、それは私たちそれぞれが生きる社会の市民権のことを念頭に置かれてのことと推察します。わたしたちの社会には市民権(在留資格)を認められず、存在しない者として働くことや公的援助から切り離されている方々がいます。教皇様はそうした状況を踏まえて、私たちが生活している社会で市民権のない人をないがしろにするなら、私たち自身が神様の前でそれを喪失することになるとおっしゃっていると思えるのです。
さてCTICでは昨年来、在留資格がなかったり不安定な状態であったりする方の妊娠、出産に関する相談が続けて寄せられるようになっており、赤ちゃんのための必要な品々のご寄付をお願いたしました。お子さんやお孫さんが使われたもので離れがたく手元に置かれていた思い出の品をご寄付くださった方もあれば、新しいいのちには新しい物を、と新品を購入してご寄付くださる方もいらっしゃいました。形はそれぞれですが、生まれてきた新しいいのちを思って、何かをしてあげたい、と行動してくださったのを感じます。他のご寄付の場合ももちろんそうなのですが、赤ちゃんのためとなると、直接見知っているわけではなくても、その子のこれからのこと、その置かれている状況などに思いをめぐらせてご寄付くださっていることを感じます。
皆様からいただく、誰かのために何かを、との思いの中に神の国の萌芽を見る思いで励ましをいただきつつ、困難なことも多いですが希望を保って活動をつづけてまいりたいと思います。いつもCTICと共にいてくださってありがとうございます。
2022年9月25日
カトリック東京国際センター
スタッフ一同