活動報告 Activity Report
CTIC通信第297号:食料支援について
2026年05月08日
所長・高木 健次(東京教区司祭)
食料支援について
CTICの食料支援活動は、多くの方から頂くご支援によって続けることができています。さまざまな形で支えてくださっている皆様に、改めてお礼申し上げます。
食料支援がCTICの移住者支援の大きな柱として現在のような形になったのは、2020年のコロナ禍の時期です。飲食店が営業自粛や営業時間短縮を余儀なくされたため、こうした店で多く働いていた日本語学校などの留学生たちがアルバイトをすることができなくなり、学費の支払いもあって生活に困窮しました。そのような人たちを支えるために、私たちも食料支援に力を入れるようになりました。その時に支援を求めてCTICに来所された方の大半はミャンマーの人たちでした。これは、支援のことが口コミでミャンマーの人たちの間に広がったためだと思われます。
一方で、当時から日本に多くいたはずのベトナムの人たちは、あまり来られませんでした。これは、ベトナム人司祭・修道者の皆様や、いくつかの小教区が尽力されていた熱心な支援活動に、ベトナム人の留学生や技能実習生がつながっていたためでもあると思われます。ベトナムの人たちはカトリック信者も多いため、コロナ禍以前から教会につながっており、教会に来ている若者たちが困っているのを見た教会仲間たちの思いが支援活動となり、カトリック信者ではない人にも支援が広がったということのようです。CTICとしては、ベトナムの人たちにあまりつながれなかったと反省しなければなりませんが、一方で、教会の力が発揮された心強い例でもあると感じています。
さて、コロナ禍が落ち着き、アルバイトも再開できるようになると、食料支援を求める方の数は、多かった時期に比べて半数ほどになる時期がありました。私たちの間でも食料支援活動をどうしようかと話し始めていたころ、それは日本への入国規制が解除された時期と重なりますが、今度はなぜか北アフリカ諸国、チュニジア、アルジェリア、モロッコなどの方が来所されるようになりました。これらの方々のほとんどはイスラム教徒なので、なるべくイスラムの食料規定に適う食料を準備するよう努めました。このことでも、多くの皆様に何がよいかなどを考えてご協力いただいたことに感謝いたします。それにしても、日本に来たばかりの方が、キリスト教会の一角でささやかに行っている食料支援に、来日してすぐにたどり着くことは不思議です。
北アフリカからの方が一段落し始めた昨年の夏からは、今度はアフリカのもう少し南の国々、ナイジェリア、リベリア、シエラレオネ、ガーナなどの国からの方が来所されるようになり、数がどんどん増えました。現在は1カ月に170人ほどの方が来所されています。これはコロナ禍の時よりも多いです。心苦しいことですが、活動継続のため1カ月にお渡しするお米を5キロから3キロに減らして対応しています。なお、現在は次のように食料支援活動を行っています。
CTIC食料支援
1カ月に1回、予約してから来所
支援対象:就労資格をもたない方(旅行などの短期滞在者は除く)