Activity Report

CTIC通信第288号:フィリピン在外選挙新システムの説明会

2025年06月17日

昨年の9月28日清瀬教会で聖ロレンソ・ルイスの祝日が祝われた時のこと、集まりに参加されていたフィリピン大使館の方、CTICスタッフに、千葉地区での相談会を行えないかと相談しました。この相談会はパスポートの更新方法や労働問題などで領事館からどのようなサポートを受けることができるかなどについて知ることができる広報の場です。すると大使館の方からは驚くべき情報がもたらされました。ちょうど次の中間選挙(2025年5月12日)から海外在住のフィリピン国民の投票方法が変わるので、お知らせする良い機会だ、というのです。数か月先に迫っていたフィリピン国内での大きな選挙から、海外在住のフィリピン国民の投票方法がペーパーレス化され、在外選挙人名簿登録をパソコンやスマホから行う必要があるというのです。相談会の開催は当初2月ごろにと考えていたのですが、新選挙システムの説明ということになるとまず大使館のスタッフ自身が新システムについて学ばなければならなかったので延期されました。ちなみにフィリピン大使館の担当者の方によると、この種の業務やパスポートの更新や労働問題に対応するスタッフは全部で15人ほどだそうです。

千葉地区でのオンライン投票登録の仕方についての説明会は、成田教会を会場として4月12日にようやく開催にいたりました。残念ながらあまり多くは集まりませんでしたが、成田教会だけではなく、西千葉や習志野教会からの参加者もありました。参加者は在外選挙人名簿登録のやり方を学び、模擬投票をしてみました。実際のオンライン投票は4月13日から始まりましたので本当に直前の説明会でした。大使館の方は参加した人に、知り合いにも新システムについて教えてあげるようにお願いしていました。すでに投票期間が始まろうとしているのにこのような状態であることに、CTICのフィリピン人スタッフたちは同胞の参政権の行使を手助けする必要を痛感し、フィリピン人信徒が多数在籍している教会の協力を得て目黒教会(4月26日)と清瀬教会(4月28日)でも説明会を行うことができました。結果としては、約3万人いるとされる日本の登録選挙人のうち今回の投票は1割程度ということでしたので、制度が浸透するまでにはあまりにも時間が足りなかったと言えるでしょう。とは言え、人々の社会的・政治的な権利を守るために教会として協力したことは意味があることだと考えています。もちろん特定の政治的党派に肩入れするという意味ではありませんが。この場をお借りしてご協力いただいた各教会の皆様に感謝申し上げたいと思います。 (CTIC英語司牧チーム)

食糧支援について

諸物価、特にお米の価格が急騰している中においてもご寄付をしてくださっている皆様に感謝申し上げます。CTICでは、お渡しするお米の量を減らしたり他の物に替えたりしていますので、お米にこだわらず、またご無理のないよう、お考えいただけたら幸いです。いつもありがとうございます。