活動報告 Activity Report
CTIC通信第262号:ナイト・オブ・プレイヤー(祈りの夜)
2022年11月07日
カトリック教会では、信者たちはそれぞれ、色々な形で自分の信仰生活を送ることができます。日曜日のミサに参加する務めを果たすことで満足する人もいるでしょうし、毎日ミサに参加したい人もいます。さらにほかの何かを求めている人もいます。こうした方々は、共同のロザリオ、祈りの集い、ノヴェナ、要理講座、聖書の勉強会などに参加します。こうした集いに複数参加している方も少なくありません。他にも様々な集まりがあるでしょうが、こうした集まりは教会で人々が互いに知り合う場となるとともに、うまく機能するなら、今まであまり教会活動に積極的ではなかった人たちが小教区につながるのを助ける窓口になってくれるでしょう。
伝統的なカトリック教会では、祈りの集いといえば一緒にロザリオをすることが多かったですが、80年代に聖霊刷新運動が盛んになった時には、多くのカトリック信者が、1時間から2時間以上も続く祈りの集いに参加するようになりました。また、近年誕生した比較的新しいグループは、それぞれ独自の仕方で集まりを行っています。多くのカトリック信者がこうした信仰の活動を求めている、ということは認めざるを得ません。これらの活動は参加者にとって自分の信仰を表す場となると同時に、受け入れられたい、愛されたい、配慮されたい、認められたい、誰かと一緒にいたい、といった心理的・感情的なニーズに応えてもいるのです。
目黒教会と五井教会で行われているナイト・オブ・プレイヤー(祈りの夜)では一般的なカトリック信者にとってそれほど馴染みがないかもしれない、カトリック教会の祈りの実践を体験することができます。その一つは晩課(夕の祈り)です。これは司祭、修道者に義務付けられている聖務日課(教会の祈り)の一部で夕方に行われるもので、15分ほどかかります。ナイト・オブ・プレイヤーでは、皆でこの夕の祈りを行い、その後短い講話があり、最後に30分間の聖体礼拝と賛美式(ベネディクション)と続きます。全部で1時間ほどの集いですが、3つの体験ができるというわけです。この集いに必ず参加する人たちに聞くと、すでにナイト・オブ・プレイヤーが自分の信仰生活の一部になっていると言います。集いから霊的成長の糧を受けて、ますます祈りたいとの望みが強くなり、やって来るのです。
- ナイト・オブ・プレイヤーは第4火曜日(五井教会)と第4金曜日(目黒教会)の午後7時30分からです。
- 司式と講話:エドウィン・クォロス神父(英語とタガログ語で行われます)
- お問合せはCTIC電話03-5759-1061まで
エドウィン・クォロス(CTIC副所長、スカラブリニ宣教会)